(社)都市住宅学会中部支部 設立記念シンポジウム

「東海地域の都市住宅における需要者気質」 〜どのような住まいが選ばれているのか〜


とき  平成15年10月25日(土) 午後1時30分〜4時30分
ところ  (財)名古屋都市センター 大研修室



主催:(社)都市住宅学会中部支部
共催:住宅金融公庫名古屋支店・(財)名古屋都市センター

基調講演

「住宅事情と住宅需要特性−三大都市圏比較の視点から」

 豊橋技術科学大学 建設工学系教授   三宅 醇 氏

 東海地方の住宅事情の特徴について、江戸時代、戦前、現在の三大都市圏の住宅事業の比較によって解説していただくとともに、長期的な人口構造の変化と住宅需要の関係について“負の需要”の影響などについて解説いただきました。 
  

報告

(1)「賃貸集合住宅経営者と需要者の特性
    −不動産流通から見た経営者の経営意識と需要者の住宅選択志向−」

(株)ニッショー取締役部長 中村 正男 氏

 賃貸住宅の仲介データをもとに、愛知・岐阜・三重の地域差やバブル崩壊フォの名古屋市の家賃の推移について報告いただくとともに、賃貸住宅供給者及び経営者の最近のニーズについてお話いただきました。さらに、最近の特徴として、ペットマンション、ワンルームマンション、高齢者向けマンションの動向についてお話いただきました。
   

(2)「分譲集合住宅需要者の情報収集特性・情報感度
    −住宅選択の情報提供の立場から特に配慮している点−」

(株)リクルート名古屋支社 住宅情報編集長 戸並 清志 氏

 住宅情報の読者アンケートの集計をもとに、編集(ノウハウ)記事の人気ランキングや読者の検討住居形態、物件紹介における情報の優先順位について紹介いただき、従来の戸建志向、新築志向から考え方が多様化しており、そのようなニーズにあった編集をコンセプトとしていることについてお話いただきました。


(3)「新商品創出への思いと当会地区の需要者の需要性・理解

    −定期借地権による土地活用−」

濃尾産業(株) 代表取締役社長 小椋 光政 氏

 土地は「所有」から「利用」の時代の中で定期借地権が様々なメリットをもっていることから、定借マンション事業に積極的に取組んでいことをお話いただくとともに、その普及促進の戦略として底地の証券化についてご紹介いただきました。さらに、今後の展開として考えておられる環境共生型「ビオトープ付マンション」について事例を含めて紹介いただきました。

質疑・討論

コーディネーター 三宅 醇 氏

 大学、民間、行政など様々な分野から100名以上の参加があり、様々な質問が出され関心の高さが伺えました。3つの報告に関する質問にこたえていただくとともに、三宅先生から住宅の需要構造が今は1975年の住宅余りの時に似ているという指摘があり、どのような住宅が生き延びると考えるかという質問に3人の報告者の方々に一言ずつコメントいただきました。

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